2007年5月30日 (水)

語学学校の評価法

 レベル6までは前期平常点、後期平常点、試験結果を足して3で割り、70を超えていれば進級でした。レベル7以降になると上の3つにレポートが加わります。4つの平均が70点以上必要。

 講師は毎日生徒を5段階評価していて、0は「休み。話さない」、1は「Sí・Noしか言わない」、2が普通、4が続くようなら上のクラスへの編入を検討するらしい。月の前半ずっと2が続くと前期平常点は70点、4が続くと100点。後期も同様。たまに用事で行けないことがあるので、欠席で減点されるのは衝撃でした。たくさん話せばいいってもんでもないようで、ブラジル人の女の子が「なんで私が80点ないのよ」と講師にくってかかりましたが、「文法的に正確でなかった」とばっさり。ただたくさん話せば有利なのは確かで、押しの強い奴がたくさんいると発言する機会を失い点数が低くなります。ぽつりぽつりと目覚ましい発言するなんて難しいですから。やはり生徒は4人ぐらいが理想。

 期末試験は1時間で、大問5つに別れています。ヒアリング、会話文作成、文法穴埋め、長文読解、作文が各20点ずつです。読解は10の小問にV(Verdadero:正しい)、F(Falso:間違っている)で答えるんですが、僕は毎回10点。サイコロを転がすのと同じなのでとても悔しい。講師によっては細かい文法ミスを見逃すかどうかで下駄を履かせてくれます。おかげで僕は平均70点ジャストだったことが2度あります。答案が返ってくると、合ってるところにチェックマークが、間違ってる箇所に丸が付いているのでいつも寒気がします。

 レポートは西語で書かれた短編小説を読み(翻訳物は不可)、その要約と感想を書きます。提出したそれと、その内容を口で発表した様子が採点され、両者の平均が評価になります。講師お薦めの作家は以下の通り。

 Julio Ramón Ribeyro(ペルー。1929-1994)
  "Los gallinazos sin plumas","Alienación"
 Mario Vargas Llosa(ペルー。1936-。大統領選でフジモリと争った人)
  "Los Jefes"
 Abraham Valdelomar(ペルー。1888-1919)
 Alonso Cueto(ペルー。1954-)
 García Márquez(コロンビア。1928-。ノーベル賞受賞。「百年の孤独」)
 Julio Cortázar(アルゼンチン。1914-1984)

 他の生徒を押しのけて喋ったり、だらだら長い作文書いて提出する奴は糞だと思っていましたが、帰国が近付いてることもあり、これ以上落第で足踏みできません。また、自分の間違った喋り癖や書き癖を訂正してもらえる機会はここしかないんだと今更ながら気付きました。けっこう間違って覚え込んでる活用や名詞の性別があるんですよ。帰国したら学校行く時間なさそうなだけに、お題に則った作文をメールしたら添削してくれる団体ってないかなぁ。ペルー人の知り合いに頼む手もあるけど、いい感じの添削って誰にでもできるわけじゃないんですよね。

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2007年5月29日 (火)

語学学校に見るお国柄

 性格を現す単語をいくつか、加えて、その程度を表す表現を習いました。

講師「ペルー人はagradable(愉快)ですか?」
日「とてもagradableです」
伯「全然agradableじゃないわ」

講師「ペルー人はpuntual(時間に正確)ですか?」
日「puntualではないです」
伯「とてもpuntualだわ」

 ペルー人はブラジル人と日本人の中間に位置するようです。

 形容詞の絶対最上級を習いました。rico(美味しい)がriquísimo(めちゃくちゃ美味しい)になる変化です。

講師「あなたの国の大統領を絶対最上級で評してください」
独「inteligentísimo」(めちゃ賢い)
日「infantilísimo」(めちゃ幼稚)
セ「mentirosísimo」(めちゃ嘘つき)
中「grandísimo」(めちゃ偉大)

 体制は批判した方がかっこいいのかな、と安易な僕ですが、ドイツの彼女のように素直に評価できるのが良い関係ですね。セルビアの彼女は一応笑いながら。「偉大すぎ」には皆ぎこちないリアクション。

 テキストはスペインからバスクやカタルーニャ地方が独立したがっているという内容。

講師「あなたたちの国にも独立したがっている地域はありますか?」
独「ありません」
日「ないと思います」
セ「いっぱいあるわ(笑)」
中「ありません」
独日セ「…」
日「…(独に向かって小声で)あったよね」
独「(頷き、中に向かって爽やかに)チベットは?」
中「チベット?、どこそれ」
独「ヒマラヤの辺りよ」
中「ああ、少数の人たちがそう言ってるらしいね。でも少数だよ」

 まぁ人数で比較したら少数なんだろな。

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2007年5月28日 (月)

西語学習、有利不利

 4月に受けたレベル7。中国から来た生徒たちの内2人は学生時分にペルーに来て、もう6年とか8年とか。じゃんじゃん喋りますし、ヒアリングはほぼ完璧。でもテストの点が散々で、容赦なく落とされていました。成績発表時に講師が一人ひとり講評していくんですが、「あなたは流暢に話すけれど、まったく複数形を使わないのが問題です」と注意していました。答えて言うには、ペルー人の友人たちは誰も文法ミスを指摘してくれないんだとか。

 ドイツ人の生徒は難しい単語をよく知っています。でも返却された答案を見たら、作文が訂正の筆で真っ赤っかになっていました。間違ってるのは全部冠詞や形容詞。西語では男性名詞か女性名詞かでそれぞれ変化するんですが、ドイツ語にだってあるはず。慣れてるんじゃないの?と聞くと、慣れてるのと逆だから困るんだと主張。例えば月は男性、太陽は女性名詞だそうです。真逆です。こりゃ先入観がある分厄介かもしれないなぁ。そういや第2次大戦もので、この違いを使ってドイツ人のスパイを見抜く話があった気がします。更にドイツ語では中性の冠詞があったり、男性名詞が複数形になると女性用の冠詞を付けるんだとか。なにそれ。

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2007年5月27日 (日)

牙をむく語学学校

 1月、12まである内のレベル6をクリアしたんですが、2月は生徒が揃わず休講。3月のレベル7はあっけなく落とされました。4月に仕方なく再履修しましたが、毎日やる宿題がとても新鮮。そりゃ落ちるわ。ただ、10人いた生徒のうち欧米系の4人は高得点で通過しましたが、中国人3人と韓国人1人が落とされました。教え方に問題はないのかと疑問に。一方僕は、試験が前回とまったく同じ内容だったためなんとかパス。同じ問題は手を抜きすぎだろ。でも先月64点だったのが70点になっただけ。なんだそのギリギリは。

 5月の開講日、生徒は僕と中国人の2人だけ。他のみんなは旅行や帰国で登録しなかった模様。講師曰く普通2人だと休講になるそうです。次の週に入ってすぐドイツ人とセルビア人が入ってきました。なるほど事務方の鋭い読みです。生徒数2人の時はひたすら当てられるので息が詰まりましたが、4人だと多少ゆとりがあります。ペアも2組作れるので教科書の課題もなんとか実行できます。課題を解いてる間、講師がそれぞれのノートを覗いて綴りのミスなどを指摘してくれます。これは人数が多いと無理。

 宿題は増えたし、短編を読むレポートまで課されました。さすが後半戦、これまでみたくフラッと行ってぼーっと聞いてるだけでは駄目なようです。

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2007年3月19日 (月)

語学教師

 西語に詳しい人に質問すると、「あ、それはスペイン語にはないですね」とか、「この単語、意味はわかるんだけど日本語では何になるんだろ…」とか言われます。後者なんてすごいなと感心します。ある西語の単語が日本語を解さずに頭の中の意味に直結してるわけですから。

 スペイン語圏の人たちと日本人は違う発想で考えてるから、元の日本語の段階で彼らの発想に合わせないと駄目っぽい、とわかってきました。で、思うんですが、語学の教師は語学が苦手だった僕に対し、こういう理屈を強調して教えてくれてたら親切だったのに。ただ、教師ってたいていその科目が得意だった人がなるので、生徒が何がわかってないかなんて気付かない気もします。

 とすると、「苦手だった語学を克服した人」に習いたかったです。やっぱりほら、バッティングの練習で長嶋みたく「ビューと来たら、バーンだ」ってアドバイスされても困るんですよ。カッチリどこが駄目なのか指摘してほしいんです。

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2007年3月18日 (日)

和西辞典への要望

 スペイン語で打った文章を西語に詳しい人に見てもらいました。「desde el principio」(始めから)って熟語が日本語臭くて気になる、という指摘。でも他にないから自分でもたまに使ってるよ、と言ってました。

 「始めから壊れてました」って内容の文章で上の表現を使ったんですが、なんとなく気になってました。「始めから」で和西を引いたら載ってたんですが、あまりにも日本語直訳だったので、まんますぎるなぁ、と。おそらく、「始めから」って日本語を使う頻度に比べ、desde el peincipioって表現を聞く頻度が非常に小さいから気持ち悪かったんだと思います。

 Googleで"desde el principio"を検索したら約1,360,000件もヒットしました。全然使われてますね。また、僕の西語経験値はとても低いので、僕が気持ち悪いってのは当てになりません。ただ、こういうことってあると思います。つまり、和西辞書を作るときに、「始めから」って項目を立てないわけにはいかない。そこで「ありません」では辞書として役に立たないから、上の慣用句を載せておく。でも実際あまり使われることはない。その辺のニュアンスは僕の辞書だとよくわかりません。

 西和辞典だと使用頻度を表す印が各単語に付いてます。同じように和西にも付けてほしいです。使いたい言い回しの使用頻度が低かったら、それを使わなくて済む文章に変更したいわけです。上の例だと、「受け取った時点で壊れていた」「壊れた状態で受け取った」って日本語に変えて、西語化する。その方が相手が読みやすくなる気がします。

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2007年3月17日 (土)

西語作文

 相変わらずスペイン語は苦手ですが、少しだけコツを掴んだ気がします。日本語をそのまま訳すのを諦めるようになりました。思い返すと英語の時間に同じことを習った憶えがありますが、最近ようやくそれが腑に落ちたようです。

 ペルー人の同僚に、マリオさんから電話があるよ、と伝えようとして、「hay un teléfono de Sr. Mario」と言ったらまったく通じませんでした。英語に置き換えると「there is a telephone of Mr. Mario」になります。結果、「マリオさんの電話機が在るよ」と受け取られたようです。日本語だと電話=電話機+電話をかける行為、ですが、西語の場合機械としての電話って意味しかありません。さらにdeって前置詞がくせ者で、「~から」と「~の」の意味を持っています。僕は「~から」として使ったつもりでしたが、there isに引きずられて「~の」と解釈されたはず。

 僕の西語を文字通り1を聞いて10を知るまでになった彼ですら、10回繰り返してもわからず(簡単な文章だから他に言い換えられなかった)、電話をかけるジェスチャーをして「もしもし、私はマリオだが」と口真似したのを聞いて初めて、「¿Sr. Mario me llama?」(マリオさんが俺に電話してくるの?)と聞き返してきました。僕はようやくllamar(電話する)って動詞を使うべきだったと知りました。文型もがらっと変わってきます。

 それ以来、もちろんまだまだ日本語で内容を考えるんですが、それを話したり書いたりするときは、できるだけ聞いたことのある西語の構文を元にするようになりました。

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2007年3月16日 (金)

巻き舌

 事務所までタクシーで戻るとき、「バランコまでお願いします」が通じないことが度々ありました。綴りがBarrancoなので、バ[ルル]ァンコと巻き舌にしないといけないようです([ ]内は短く言う)。意識して発音したら一発でわかってくれるようになりました。ちゃんと彼らは違いを聞き分けてるんですね。日本料理屋のあるベルリン通りも、「カジェ・ヴェ[ルル]リン」と発音するとバシバシ通じて小気味良いです。

 反対の場合もあります。スペイン語の一人称「Yo」は、「ヨ」と発音しようが「ジョ」と発音しようが通じます。一度、「全然違う音だと思うんだけど、君らには同じに聞えるの?」とたずねたら、いや、ちゃんと違う音に聞えてるよ、とのことでした。僕が「それヲ(WO)取ってください」と言われようが、「それオ(O)取ってください」と言われようが、同じ意味に解釈する、それと同じことなんでしょうかね。

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2007年3月15日 (木)

スーペル先生

 語学学校の講師は毎月変わります。一度若い女の先生になりました。彼女は何にでも「Super(スーペル)」を付ける癖がありました。日本語だと「超~」、若さ全開です(←おっさん?)。

 あのレストランはスーペル・リコ(超美味しい)、あのバスはスーペル・ラピド(超速い)、あの事故はスーペル・マル(超悪い)、形容詞とあらば付けてきます。一度どれくらい沢山言うか数え始めましたが、5分で10回を超えたのでやめました。

 生徒の解答に対し、「ビエン(正解)」「ビエン」と返しているうちに、「スーペル・ビエン」になり、さらに「スーペルッ」と単体のみに変化します。これはビエンを省いてるんだと流れからわかりますが、文法の説明中に「この動詞はスーペル・スーペルね!」、こうなるともう意味が取れません。

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2007年3月14日 (水)

学級崩壊

 今僕がいるクラスの生徒をよく喋る順に並べると、ブラジル人A・B>イスラエル人>セルビア人>ギリシア人>>(越えられない壁)>>中国人A・B>日本人A・B、となります。

 講師が「○○の命令形は…」と白板に書き始めると、ブラジル人がかぶせるように続きを唱えます。手を挙げ、指されてから発言するルールで育ってきた僕には違和感ありありです。が、語学学校はやつらの味方でした。

 月末にテストがあり、その点数と前期平常点、後期平常点の平均が70点を超えないと進級できません。この平常点は、授業中にどれくらい発言するかがポイントらしく、ある月、授業妨害ばりにくっちゃべってたブラジル人が85点とかもらっちゃってるのを見てびっくりしました。同じ月の僕の平常点は70点と75点でした。

 別の月、ブラジル人の、今度は少年がいて、若い分講師にすら遠慮せず喋る。日本の学校にもこういう生徒が1人くらいいた方がにぎやかでいいかも。でも全員こいつだったら誰も教師の言うこと聞かないだろな。確実に学級崩壊です。ブラジルの学校、一度見てみたいものです。

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